Resource Space を再度試す

経緯

8年くらい前に一度 DAM (Digital Assets Management) として Resource Space を触ってみたのですが、再度 DAM が欲しい、と思ったので再入門と言いますか、触ってみることにしました。

手順

以前どうしたのかもはや何も覚えていない
(Resource Space を試したのと、そのときはどちらかというと写真の管理……写真ギャラリーサイトを楽に構築できないか、という方向性からの切り口で色々調べていたため、ほぼ同時期に Lychee を触ったことは覚えている)
ので、改めて公式や参考記事を見ながら手順を追って作業しました。

インストール

インストールは Subversion からクローン(ダウンロード)するようで、 zipファイル 等で転がっているわけではなさそうです (ざっと探した限りでは見付けられなかった)。

「今日日 Git ではなく Subversion ……?」と思ったのですが、 Git コマンドでも Subversion からクローンできるようです。

> git svn clone https://svn.resourcespace.com/svn/rs/releases/10.4 ./

これで行けるのか、と半信半疑ながら試したら走り始めました。動くのか……。ちなみにバージョンは記事執筆時最新が 10.4 のようです。

> git svn clone https://svn.resourcespace.com/svn/rs/releases/10.4 ./

## 略

        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/ConnectionPing.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/GeospatialGeoDist.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/GeospatialGeoRadiusByMember.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/HashGetAll.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/HashKeys.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/HashSetMultiple.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/HyperLogLogAdd.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/KeyDump.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/KeyKeys.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/KeyPreciseExpire.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/KeyRename.php
        A       lib/tus/vendor/predis/predis/src/Command/KeySort.php

## 略

See "git help gc" for manual housekeeping.
Enumerating objects: 15305, done.
Counting objects: 100% (15305/15305), done.
Delta compression using up to 4 threads
Compressing objects: 100% (13759/13759), done.
Writing objects: 100% (15305/15305), done.
Total 15305 (delta 3275), reused 0 (delta 0), pack-reused 0 (from 0)
Removing duplicate objects: 100% (256/256), done.
Updating files: 100% (12578/12578), done.
Checked out HEAD:
  https://svn.resourcespace.com/svn/rs/releases/10.4 r25426
creating empty directory: lib/chart.js-4.4.0
creating empty directory: lib/tus/vendor/ankitpokhrel/tus-php/upload
creating empty directory: lib/tus/vendor/ramsey/collection/bin
creating empty directory: lib/tus/vendor/symfony/string/Resources/bin
creating empty directory: plugins/csv_upload/dbstruct
creating empty directory: plugins/falcon_link/lib
creating empty directory: plugins/image_banks/lib
creating empty directory: plugins/simplesaml/lib/cache
creating empty directory: plugins/simplesaml/lib/cert
creating empty directory: plugins/simplesaml/lib/data
creating empty directory: plugins/simplesaml/lib/log
creating empty directory: plugins/simplesaml/lib/vendor/phpfastcache/riak-client/tools
creating empty directory: plugins/track_field_history/gfx
creating empty directory: plugins/video_tracks/include

>

OK、ダウンロードできました。

ちなみに今回はとりあえず触るだけ……と思ってローカルの Laragon で動かそうとしています。

phpMyAdmin でデータベース作成
phpMyAdmin でデータベース作成

そのため、 phpMyAdmin でデータベース作成します。文字コードやデータベース名を入力して設定。

phpMyAdmin のユーザ設定
phpMyAdmin のユーザ設定

次に作成したデータベースにアクセスできる専用ユーザを作ります。

Resource Space インストールウィザード
Resource Space インストールウィザード

そうしたら localhost の然るべき場所(サブディレクトリ)へアクセスし、 Resouce Space のインストールウィザードを進めていきます。

データベース名やユーザ・認証情報は先程 phpMyAdmin で設定したものを使用します。

Resource Space インストールウィザード
Resource Space インストールウィザード

インストール完了です。地味にパスワードが平文でそのまま出力されるのでドキッとします。 DAM を運用するのは基本ローカル、ということで公開 Webサーバ へインストールする通常の CMS 等とはシチュエーションは異なるのでしょうけど、それでも平文でベタで出力されるとちょっと面喰らいますね……。

Resource Space ログイン画面
Resource Space ログイン画面

ログイン画面。先ほど設定した Resource Space 用ユーザとパスワードでログインします。

Resource Space ダッシュボード
Resource Space ダッシュボード

ひとまずログインできました。最低限は動作確認できた感じです。

ただし、画像アップロード後にサムネイルが表示されなかったりしたので、おそらくメモリが足らないかモジュール (php-gd や ImageMagick 等)が足りていないのかな、という気がします。

それと、ローカル環境だからか Apache の Index オプションがオンになっていて、それがオンだと Resource Space はインストールできないため急遽ドキュメントルートに以下の内容の .htaccess を配置して対応しました。

Options -Indexes

やはり本格的に試すのであればきちんとサーバを建てた方が良さそうです。

参考

公式

記事

(余談) Lychee

この記事を書いた人

アルム=バンド

フロントエンド・バックエンド・サーバエンジニア。LAMPやNodeからWP、Gulpを使ってejs,Scss,JSのコーディングまで一通り。たまにRasPiで遊んだり、趣味で開発したり。