Node.js のバージョン管理として Volta を使う

Nodist から脱却する方法第二弾。

経緯

Docker で Node.js のバージョン切替環境を構築するで一度 Docker 環境上に Node.js 環境を作りましたが、メモリ領域の不足で遅かったり Browsersync との連動が面倒だったりしたので、やはり一枚レイヤーを挟まずホスト側でストレートに構築する方法も模索すべきか……と思い至ったので Volta を試すことにしました。

Nodist のアンインストール

今回はPCに直接インストールする形なのでモロに Nodist のバッティングします。そこで、まずは Nodist をアンインストールします。

1. Nodist のアンインストール

まずはアンインストール。コンパネからでも Nodist のインストールフォルダにある uninstall.exe を実行するのでもどちらでも。

Nodist の uninstall.exe
Nodist の uninstall.exe

2. フォルダの削除

Nodist の残骸のフォルダやファイル
Nodist の残骸のフォルダやファイル

アンインストールしても Nodist のフォルダやら残骸がインストールフォルダ (デフォルトならば C:\Program Files (x86)\Nodist\) に残るので、これを強制削除。

3. .npmrc の削除

使用ユーザのフォルダ直下に .npmrc (C:\Users\<USERNAME>\.npmrc) が残るのでこれを削除……と言いたいところですが、私の場合は存在していませんでした。

そのため、ここはパス。

4. npm-cache の削除

npm-cache の削除
npm-cache の削除

使用ユーザのAppData\Roaming の下に npm-cache (C:\Users\<USERNAME>\AppData\Roaming\npm-cache) が残るのでこれを削除。

5. 環境変数の確認

環境変数
環境変数

環境変数に Nodist の Node.js へのパスが残っている場合はこれを削除……と言いたいところですが、私の場合は存在していませんでした。

そのため、ここもパス。

Volta のインストール

Nodist を削除したら、 Volta をインストールします。

Volta のインストーラ
Volta のインストーラ

記事執筆時は 1.0.4 が最新でした。この msi をダウンロード。後は実行してインストール。

>volta -v
1.0.4

入りました。

>volta install node@16.3.0
success: installed and set node@16.3.0 (with npm@7.15.1) as default            9

>node -v
v16.3.0

>npm -v
7.15.1

続いて適当なバージョンの Node.js をインストールします。 npm も入りました。良い感じですね。

>volta install yarn
success: installed and set yarn@1.22.11 as default                             0

>yarn -v
1.22.11

yarn も入れます。

とあるプロジェクトで、 Node.js のバージョンを14系で固定してみます。

> volta pin node@14
success: pinned node@14.17.4 (with npm@6.14.14) in package.json

OK.

    "volta": {
        "node": "14.17.4"
    }

package.json に Volta 使用時の Node.js のバージョンが追記されました。これでプロジェクトごとにバージョンを切り替えられるのは良いですね。

参考

Nodist アンインストール

Volta

この記事を書いた人

アルム=バンド

フロントエンド・バックエンド・サーバエンジニア。LAMPやNodeからWP、Gulpを使ってejs,Scss,JSのコーディングまで一通り。たまにRasPiで遊んだり、趣味で開発したり。