特定条件下の WordPress で記事編集画面がフリーズする

経緯

表題の通り、「ある特定の条件に陥ったとき、 WordPress で記事編集画面がフリーズする」という現象に遭遇したためメモ。

現象

サイトそのものや WordPress のログイン画面、記事一覧画面等は正常に表示できるのですが、記事編集画面 (新規作成でも既存記事の編集でも) だけ、ページを開いた際に読み込みが終わらずに待たされ、最後はブラウザのエラーで落とされる (Chrome系 ならば「ページが応答しません」「応答があるまで待つか、このページを離れるか、いずれかの対応方法をおとりください。」といったメッセージが表示される。)

Chrome系 の「ページが応答しません」「応答があるまで待つか、このページを離れるか、いずれかの対応方法をおとりください。」のエラーメッセージ
Chrome系 の「ページが応答しません」「応答があるまで待つか、このページを離れるか、いずれかの対応方法をおとりください。」のエラーメッセージ

ブラウザによっては RESULT_CODE_HUNG のコードが表示される場合もありました。

前提

スクショを見て薄々勘付いた方もいらっしゃるかと思いますが、検証環境は以下のような条件でした。

  • WordPress本体: 6.5.2 (確認時点最新)
  • PHP: 7.4.33
  • プラグイン:
    • All in SEO Pack: 4.2.6.1
    • Classic Editor: 1.6.3 (確認時点最新)

状況的に「WordPress 本体は自動更新オン、プラグインは自動更新オフ」という状況で、バージョンが乖離していったものと思われます。

調査の過程で怪しそうなのは All in SEO Pack だと踏んでいたので、 Classic Editor はバージョンは気にせず最低限入っている状態、というだけに留めました (それでも現象が再現できたので良しとした)。

調査

まず投稿画面で「AIOSEOスコア」というデフォルトでは存在しない表示があること、これが記事編集画面だけでなく記事一覧でも見受けられたので全体に負荷をかけていそう、と思ったためピントを絞って調査。

プラグイン「All in SEO Pack」だと分かったのと、今回と類似したフリーズの現象を掲載した記事があったためますます怪しいと感じました。

RESULT_CODE_HUNG のコードで調べても、新しめの WordPress と All in SEO Pack で現象発生の旨がフォーラムに投稿されていました。

そこで、検証環境を用意して最新の WordPress と All in SEO Pack 、ついでに Classic Editor を入れた状態でどうなるか試験してみました。

ちなみに、 All in SEO Pack の該当バージョンは GitHub のリリース一覧からも外れており、一見するとダウンロードができなさそうに見えますが https://downloads.wordpress.org/plugin/all-in-one-seo-pack.4.2.6.1.zipdownloads.wordpress.org でバージョンを決め打ちしたURLにアクセスするとダウンロードできました。

後はその zip をプラグインを zip からインストールする方法でインストールするだけ。

結果、先述の通り現象を再現することができました。

対処

試しに検証環境で All in SEO Pack を最新までアップデートしたらどうなるか試したところ、現象が発生しなくなりました。とりあえずはプラグインのアップデートだけで何とかなりました (今回の環境では)。

参考

この記事を書いた人

アルム=バンド

フロントエンド・バックエンド・サーバエンジニア。LAMPやNodeからWP、Gulpを使ってejs,Scss,JSのコーディングまで一通り。たまにRasPiで遊んだり、趣味で開発したり。